ホセア書5-8 ; 黙示録2

ホセア書

第5章

5:1祭司たちよ、これを聞け、
イスラエルの家よ、心をとめよ、
王の家よ、耳を傾けよ、
さばきはあなたがたに臨む。
あなたがたはミヅパにわなを設け、
タボルの上に網を張ったからだ。
5:2彼らはシッテムの穴を深くしたが、
わたしは彼らをことごとく懲らしめる。
5:3わたしはエフライムを知っている。
イスラエルはわたしに隠れることがない。
エフライムよ、あなたは今淫行をなし、
イスラエルは汚された。
5:4彼らのおこないは彼らを神に帰らせない。
それは淫行の霊が彼らのうちにあって、
主を知ることができないからだ。
5:5イスラエルの誇はその顔に向かって証言している。
エフライムはその不義によってつまずき、
ユダもまた彼らと共につまずく。
5:6彼らは羊の群れ、牛の群れを携えて行って、
主を求めても、主に会うことはない。
主は彼らから離れ去られた。
5:7彼らは主にむかって貞操を守らず、
ほかの者の子を産んだ。
新月は彼らをその田畑と共に滅ぼす。
5:8ギベアで角笛を吹き、
ラマでラッパを鳴らし、
ベテアベンで呼ばわり叫べ。
ベニヤミンよ、おののけ。
5:9エフライムは刑罰の日に荒れすたれる。
わたしはイスラエルの部族のうちに、
必ず起るべき事を知らせる。
5:10ユダの君たちは境を移す者のようになった。
わたしはわが怒りを水のように彼らの上に注ぐ。
5:11エフライムは甘んじて、
むなしいものに従って歩んだゆえ、
さばきを受けて、しえたげられ、打ちひしがれる。
5:12それゆえ、わたしはエフライムには、しみのように、
ユダの家には腐れのようになる。
5:13エフライムはおのれの病を見、
ユダはおのれの傷を見たとき、
エフライムはアッスリヤに行き、
大王に人をつかわした。
しかし彼はあなたがたをいやすことができない。
また、あなたがたの傷をなおすことができない。
5:14わたしはエフライムに対しては、ししのようになり、
ユダの家に対しては若きししのようになる。
わたしは、わたしこそ、かき裂いて去り、
かすめて行くが、だれも救う者はない。
5:15わたしは彼らがその罪を認めて、
わが顔をたずね求めるまで、
わたしの所に帰っていよう。
彼らは悩みによって、わたしを尋ね求めて言う、

第6章

6:1「さあ、わたしたちは主に帰ろう。
主はわたしたちをかき裂かれたが、またいやし、
わたしたちを打たれたが、
また包んでくださるからだ。
6:2主は、ふつかの後、わたしたちを生かし、
三日目にわたしたちを立たせられる。
わたしたちはみ前で生きる。
6:3わたしたちは主を知ろう、
せつに主を知ることを求めよう。
主はあしたの光のように必ず現れいで、
冬の雨のように、わたしたちに臨み、
春の雨のように地を潤される」。
6:4エフライムよ、わたしはあなたに何をしようか。
ユダよ、わたしはあなたに何をしようか。
あなたがたの愛はあしたの雲のごとく、
また、たちまち消える露のようなものである。
6:5それゆえ、わたしは預言者たちによって
彼らを切り倒し、
わが口の言葉をもって彼らを殺した。
わがさばきは現れ出る光のようだ。
6:6わたしはいつくしみを喜び、犠牲を喜ばない。
燔祭よりもむしろ神を知ることを喜ぶ。
6:7ところが彼らはアダムで契約を破り、
かしこでわたしにそむいた。
6:8ギレアデは悪を行う者の町で、
血の足跡で満たされている。
6:9盗賊が人を待ち伏せするように、
祭司たちは党を組み、
シケムへ行く道で人を殺す。
このように彼らは悪しき事を行う。
6:10わたしはイスラエルの家に恐るべき事を見た。
かしこでエフライムは淫行をなし、
イスラエルは汚された。
6:11ユダよ、あなたのためにも刈入れが定められている。
わたしがわが民の繁栄を回復するとき、

第7章

7:1わたしがイスラエルをいやすとき、
エフライムの不義と、
サマリヤの悪しきわざとは現れる。
彼らは偽りをおこない、
内では盗びとが押し入り、
外では山賊の群れが襲いきたる。
7:2しかし、彼らはわたしが彼らのすべての悪を
覚えていることを悟らない。
今、そのわざは彼らを囲んで、
わたしの顔の前にある。
7:3彼らはその悪をもって王を喜ばせ、
その偽りをもって君たちを喜ばせる。
7:4彼らはみな姦淫を行う者で、
パンを焼く者が熱くする炉のようだ。
パンを焼く者は、ねり粉をこねてから、
それがふくれるまで、しばらく、火をおこす事をしないだけだ。
7:5われわれの王の日に、
つかさたちは酒の熱によって病みわずらい、
王はあざける者と共に手を伸べた。
7:6彼らは陰謀をもってその心を炉のように燃やす。
その怒りは夜通しくすぶり、
朝になると炎のように燃える。
7:7彼らは皆、炉のように熱くなって、
そのさばきびとを焼き滅ぼす。
そのもろもろの王は皆たおれる。
彼らの中にはわたしを呼ぶ者がひとりもない。
7:8エフライムはもろもろの民の中に入り混じる。
エフライムは火にかけて、かえさない菓子である。
7:9他国人らは彼の力を食い尽すが、
彼はそれを知らない。
しらがが混じってはえても、それを悟らない。
7:10イスラエルの誇は自らに向かって証言している、
彼らはこのもろもろの事があっても、
なおその神、主に帰らず、
また主を求めない。
7:11エフライムは知恵のない愚かな、はとのようだ。
彼らはエジプトに向かって呼び求め、
またアッスリヤへ行く。
7:12彼らが行くとき、わたしは彼らの上に網を張って、
空の鳥のように引き落し、
その悪しきおこないのゆえに、彼らを懲らしめる。
7:13わざわいなるかな、彼らはわたしを離れて迷い出た。
滅びは彼らに臨む。
彼らがわたしに向かって罪を犯したからだ。
わたしは彼らをあがなおうと思うが、
彼らはわたしに逆らって偽りを言う。
7:14彼らは真心をもってわたしを呼ばず、
ただ床の上で悲しみ叫ぶ。
彼らは穀物と酒のためには集まるが、
わたしに逆らう。
7:15わたしは彼らを教え、その腕を強くしたが、
彼らはわたしに逆らって、悪しき事をはかる。
7:16彼らはバアルに帰る。
彼らはあざむく弓のようだ。
彼らの君たちはその舌の高ぶりのために、
つるぎに倒れる。
これはエジプトの国で人々のあざけりとなる。

第8章

8:1ラッパをあなたの口にあてよ、
はげたかは主の家に臨む。
彼らがわたしの契約を破り、
わたしの律法を犯したからだ。
8:2彼らはわたしに向かって叫ぶ、
「わが神よ、われわれイスラエルはあなたを知る」と。
8:3イスラエルは善はしりぞけた。
敵はこれを追うであろう。
8:4彼らは王を立てた、
しかし、わたしによって立てたのではない。
彼らは君を立てた、
しかし、わたしはこれを知らない。
彼らは銀と金をもって、
自分たちの滅びのために偶像を造った。
8:5サマリヤよ、わたしはあなたの子牛を忌みきらう。
わたしの怒りは彼らに向かって燃える。
彼らはいつになればイスラエルで
罪なき者となるであろうか。
8:6これは工人の作ったもので、神ではない。
サマリヤの子牛は砕けて粉となる。
8:7彼らは風をまいて、つむじ風を刈り取る。
立っている穀物は穂を持たず、また実らない。
たとい実っても、他国人がこれを食い尽す。
8:8イスラエルはのまれた。
彼らは諸国民の間にあって、
すでに無用な器のようになった。
8:9彼らはひとりさまよう野のろばのように、
アッスリヤにのぼって行った。
エフライムは物を贈って恋人を得た。
8:10たとい彼らが国々に物を贈って同盟者を得ても、
わたしはまもなく彼らを集める。
彼らはしばらくにして、
王や君たちに油をそそぐことをやめる。
8:11エフライムは多くの祭壇を造って罪を犯したゆえ、
これは彼には罪を犯すための祭壇となった。
8:12わたしは彼のために、
あまたの律法を書きしるしたが、
これはかえって怪しい物のように思われた。
8:13彼らは犠牲を好み、肉をささげてこれを食べる。
しかし主はこれを喜ばれない。
今、彼らの不義を覚え、彼らの罪を罰せられる。
彼らはエジプトに帰る。
8:14イスラエルは自分の造り主を忘れて、
もろもろの宮殿を建てた。
ユダは堅固な町々を多く増し加えた。
しかしわたしは火をその町々に送って、
もろもろの城を焼き滅ぼす。


黙示録

第2章

2:1エペソにある教会の御使に、こう書きおくりなさい。
『右の手に七つの星を持つ者、七つの金の燭台の間を歩く者が、次のように言われる。2:2わたしは、あなたのわざと労苦と忍耐とを知っている。また、あなたが、悪い者たちをゆるしておくことができず、使徒と自称してはいるが、その実、使徒でない者たちをためしてみて、にせ者であると見抜いたことも、知っている。2:3あなたは忍耐をし続け、わたしの名のために忍びとおして、弱り果てることがなかった。2:4しかし、あなたに対して責むべきことがある。あなたは初めの愛から離れてしまった。2:5そこで、あなたはどこから落ちたかを思い起し、悔い改めて初めのわざを行いなさい。もし、そうしないで悔い改めなければ、わたしはあなたのところにきて、あなたの燭台をその場所から取りのけよう。2:6しかし、こういうことはある、あなたはニコライ宗の人々のわざを憎んでおり、わたしもそれを憎んでいる。2:7耳のある者は、御霊が諸教会に言うことを聞くがよい。勝利を得る者には、神のパラダイスにあるいのちの木の実を食べることをゆるそう』。
2:8スミルナにある教会の御使に、こう書きおくりなさい。
『初めであり、終りである者、死んだことはあるが生き返った者が、次のように言われる。2:9わたしは、あなたの苦難や、貧しさを知っている(しかし実際は、あなたは富んでいるのだ)。また、ユダヤ人と自称してはいるが、その実ユダヤ人でなくてサタンの会堂に属する者たちにそしられていることも、わたしは知っている。2:10あなたの受けようとする苦しみを恐れてはならない。見よ、悪魔が、あなたがたのうちのある者をためすために、獄に入れようとしている。あなたがたは十日の間、苦難にあうであろう。死に至るまで忠実であれ。そうすれば、いのちの冠を与えよう。2:11耳のある者は、御霊が諸教会に言うことを聞くがよい。勝利を得る者は、第二の死によって滅ぼされることはない』。
2:12ペルガモにある教会の御使に、こう書きおくりなさい。
『鋭いもろ刃のつるぎを持っているかたが、次のように言われる。2:13わたしはあなたの住んでいる所を知っている。そこにはサタンの座がある。あなたは、わたしの名を堅く持ちつづけ、わたしの忠実な証人アンテパスがサタンの住んでいるあなたがたの所で殺された時でさえ、わたしに対する信仰を捨てなかった。2:14しかし、あなたに対して責むべきことが、少しばかりある。あなたがたの中には、現にバラムの教を奉じている者がある。バラムは、バラクに教え込み、イスラエルの子らの前に、つまずきになるものを置かせて、偶像にささげたものを食べさせ、また不品行をさせたのである。2:15同じように、あなたがたの中には、ニコライ宗の教を奉じている者もいる。2:16だから、悔い改めなさい。そうしないと、わたしはすぐにあなたのところに行き、わたしの口のつるぎをもって彼らと戦おう。2:17耳のある者は、御霊が諸教会に言うことを聞くがよい。勝利を得る者には、隠されているマナを与えよう。また、白い石を与えよう。この石の上には、これを受ける者のほかだれも知らない新しい名が書いてある』。
2:18テアテラにある教会の御使に、こう書きおくりなさい。
『燃える炎のような目と光り輝くしんちゅうのような足とを持った神の子が、次のように言われる。2:19わたしは、あなたのわざと、あなたの愛と信仰と奉仕と忍耐とを知っている。また、あなたの後のわざが、初めのよりもまさっていることを知っている。2:20しかし、あなたに対して責むべきことがある。あなたは、あのイゼベルという女を、そのなすがままにさせている。この女は女預言者と自称し、わたしの僕たちを教え、惑わして、不品行をさせ、偶像にささげたものを食べさせている。2:21わたしは、この女に悔い改めるおりを与えたが、悔い改めてその不品行をやめようとはしない。2:22見よ、わたしはこの女を病の床に投げ入れる。この女と姦淫する者をも、悔い改めて彼女のわざから離れなければ、大きな患難の中に投げ入れる。2:23また、この女の子供たちをも打ち殺そう。こうしてすべての教会は、わたしが人の心の奥底までも探り知る者であることを悟るであろう。そしてわたしは、あなたがたひとりびとりのわざに応じて報いよう。2:24また、テアテラにいるほかの人たちで、まだあの女の教を受けておらず、サタンの、いわゆる「深み」を知らないあなたがたに言う。わたしは別にほかの重荷を、あなたがたに負わせることはしない。2:25ただ、わたしが来る時まで、自分の持っているものを堅く保っていなさい。2:26勝利を得る者、わたしのわざを最後まで持ち続ける者には、諸国民を支配する権威を授ける。2:27彼は鉄のつえをもって、ちょうど土の器を砕くように、彼らを治めるであろう。それは、わたし自身が父から権威を受けて治めるのと同様である。2:28わたしはまた、彼に明けの明星を与える。2:29耳のある者は、御霊が諸教会に言うことを聞くがよい』。


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